« ご来場ありがとうございました | トップページ | メードインジャパンのいい話 »

2007年10月21日 (日)

メードインチャイナについての良くない話

071021

先程、ちょっと試しにgoogleで「マルチティーポット」を検索してみました。当社は上から3番目に表示されるのですが、その一つ上に出ているサイトの内容に驚きました。

「耐熱性の低いガラス製ティーポットの破損に注意!」と題された今年の6月に「国民生活センター」が発表した資料が掲載されています(以下抜粋)。

======
熱湯で抽出する麦茶や緑茶、紅茶などを入れるときに使用するガラス製の食器、いわゆるガラス製ティーポットについて、「ティーポットを洗浄中に本体が割れて右手中指に怪我をした」という原因究明テストの依頼があった。
一方、国民生活センターのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、「紅茶ポット」に関する相談が2002年度以降で27件注1)あり、そのうち、「ティーポットを初めて洗ったらガラスが割れ、手を怪我した」など手洗い中にガラスが割れた事例や、「ガラス製のポットに湯を注いでいる最中に底が割れて足に火傷を負った」などお湯を注いだ際にガラスが割れた事例が7件見られた。また、これらの購入価格を見ると数百円程度の安価なものが多かった。一般的にこのようなガラス製の食器が破損する理由としては、熱したガラスを冷水に浸すなど急激な温度変化を与えたことが考えられる。
そこで、100~300円程度の安価なガラス製ティーポットについて、ガラスの組成を調べるとともに耐熱性や表示などに問題がないか、また、実際に手洗いをしたときにガラスが破損することがないかどうか調べ、消費者に情報提供することとした。
======
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20070606_2.pdf


検査の結果は、耐熱ガラスとうたわれていても耐熱性の劣る「ソーダガラス」が使用されているものがかなりあったそうです。原産地については書かれていませんが、販売価格から推測すると中国製も結構あったのではないでしょうか。ご興味のある方は上記リンクから全文をご覧ください。

このところ日本ではメードインチャイナ(中国語では“中国制造”)の商品は、アメリカでの玩具の問題、パナマのねり歯磨き、日本ではうなぎの蒲焼など非常に不信感が強まっているようです。実際、私が中国で調達の仕事をしていた時も、見るに耐えない工場や中国国内、欧米向けの低品質の製品をよく目にしました。ただ、一応日本向けの商品を作っている工場は一般的に管理はしっかりしていたのですが…。

私の経験からすると、中国で物を作る場合に先ず見なければいけないのが経営者の資質です。工場の最新設備やISOの認証を取っているからということだけを見て「いい工場だ」と判断すると結構痛い目に会います。いつまでたっても日本の要求レベルで物を作れなかったり、また、知らないうちに材料や下請け先を変更していたりと苦労が絶えません。

私は、今日本で起こっているメードインチャイナへの不信の原因は二つあると思いっています。一つは、輸入する日本側のモラルの低下。これは論外です。そしてもう一つは、安易なメードインチャイナへのシフト。確かに人件費の安い中国で、特に労働集約型の作業が不可欠な製造業においては、生産拠点としての中国は魅力です。しかし、日本の消費者の商品に対する要求レベルの高さを中国の経営者に理解してもらい、現場レベルにまで徹底させるのは簡単ではありません。

デフレが続く日本でコストアップをなかなか販売価格に転化できず、中国に活路を求めた結果、肝心の品質がおろそかになってしまったということではないでしょうか。もちろん、このことはメードインチャイナだけでなく、最近は日本においても言えることですね。


※写真はエントリには関係なく、引き続きマカオの風景です。




|

« ご来場ありがとうございました | トップページ | メードインジャパンのいい話 »

コメント

> 私は、今日本で起こっているメードインチャイナへの不信の原因は二つあると思いっています。一つは、輸入する日本側のモラルの低下。これは論外です。そしてもう一つは、安易なメードインチャイナへのシフト。確かに人件費の安い中国で、特に労働集約型の作業が不可欠な製造業においては、生産拠点としての中国は魅力です。しかし、日本の消費者の商品に対する要求レベルの高さを中国の経営者に理解してもらい、現場レベルにまで徹底させるのは簡単ではありません。

デフレが続く日本でコストアップをなかなか販売価格に転化できず、中国に活路を求めた結果、肝心の品質がおろそかになってしまったということではないでしょうか。もちろん、このことはメードインチャイナだけでなく、最近は日本においても言えることですね。

あのぅ、言っていることは正論なんだが、
一番の原因は中国のモラルなのでは?

投稿: | 2007年11月11日 (日) 00時48分

おっしゃるとおり中国のモラルはまだまだ低いのが現実ですね。ただ、日本で販売する以上製品に対する責任は輸入者が負わなければなりません。

投稿: MacMa | 2007年11月11日 (日) 12時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/123813/16826976

この記事へのトラックバック一覧です: メードインチャイナについての良くない話:

« ご来場ありがとうございました | トップページ | メードインジャパンのいい話 »